マラリア寄生虫の発育段階:スポロゴニー、スパロゾイト、シゾゴニー、メロゾイトの解説
スポロゴニー (Sporogony)
雌アノフェレス蚊が感染した人から血を吸うと、マラリア原虫が蚊の胃に取り込まれます。原虫は胃壁に移動し、無性生殖でスポロゴニーを行い、オーシスト(胞子嚢)を形成します。オーシストは成長して破裂し、スパロゾイトが放出されます。これらは蚊の体内を移動し、唾液腺へと到達します。
スパロゾイト (Sporozoites)
感染した蚊が人に血を吸うと、唾液と共にスパロゾイトが血流に入り、速やかに肝臓の機能細胞へ移動します。原虫は肝細胞だけでなく赤血球にも感染し、発熱、貧血、場合によっては死亡につながります。
シゾゴニー (Schizogony)
シゾゴニーは無性増殖の一形態で、スパロゾイトが多裂分裂してメロゾイトを産生します。この過程は宿主に侵入した直後に始まります。たとえば、Plasmodium falciparum と P. malariae はすぐに増殖を開始しますが、P. ovale と P. vivax は肝細胞内で休眠形態(ハイプノゾイト)を形成し、数ヶ月から10か月程度潜伏します。
メロゾイト (Merozoites)
肝細胞内での前赤血球シゾゴニーの結果、各スパロゾイトから多数のメロゾイトが産生されます。メロゾイトは核を1つ持ち、細細い細胞質リングに包まれています。例として、P. ovale のスパロゾイトは約15,000個、P. vivax は10,000個、P. falciparum は40,000個、P. malariae は2,000個のメロゾイトを生成します。メロゾイトは体内に入ってから2分以内に赤血球へ侵入します。
