人間にとって重要なバクテリアとその役割

腸内の微生物

胃や腸には数十億ものバクテリアが共存しています。これらは胃酸が過度に強くなるのを防ぎ、食物の消化を助けます。腸内フローラは消化を促進し、ビタミンBやKの生成を助け、病原性バクテリアの定着を阻止します。また、腸壁の筋肉発達にも関与し、正常な機能を維持します。

乳製品の発酵に関わるバクテリア

乳製品の発酵は特定のバクテリアによって行われます。例えば、Streptococcus diacetilactis はサワークリームやバタークリームの製造に使われ、Propionibacterium shermanii はスイスチーズに特徴的な風味と穴を与えます。他にもカッテージチーズ、ヨーグルト、チェダーなど多様なチーズを作るバクテリアが存在し、私たちの食生活に多彩な食品を提供しています。

私たちの体表に共生するバクテリア

皮膚や粘膜はバクテリアで覆われており、洗浄しても完全に取り除くことはできません。私たちはこれらと共生関係(共栄)を築いており、バクテリアは温かい居場所と栄養を得、代わりに病原性バクテリアの侵入を防ぎます。このような体表の微生物叢は「常在菌」と呼ばれ、健康維持に欠かせません。

免疫の進化とプロバイオティクス

病原バクテリアに感染すると免疫系が作動し、感染を排除します。20世紀に抗生物質が普及したものの、耐性菌の進化が問題となっています。近年の研究は、食品から摂取する有用バクテリア(プロバイオティクス)が抗生物質耐性菌に対抗し、免疫をサポートする可能性を示しています。

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