大腸菌(E. coli)検査の手順
E. coli は哺乳類や鳥類の腸内に自然に存在する細菌です。ビタミンや酸、消化酵素の生成に重要な役割を果たす一方、過剰増殖や摂取は腸の不調や腎不全を引き起こす恐れがあります。米国環境保護庁(EPA)は公共の水道水を対象に E. coli の検査を義務付けていますが、井戸水利用者は保護対象外です。
必要なもの
- 検査キット
- ガラス瓶
- 鍋
- コンロ
- オーブン
- マジックペン(Sharpie)
- 漂白剤
手順
1. 検査準備
-
検査キットを入手します。市販の家庭用キットは簡単に結果が得られるよう設計されています。購入後は必ず取扱説明書を読んでください。
-
ガラス瓶を滅菌します。瓶に水を入れ、蓋をせずに15分間沸騰させ、十分に冷まします。
-
検査する水を採取し、テスト場所まで持ち帰ります。1時間以上待つ場合は氷で冷やしておきます。
-
指示に従い必要なサンプル量を測ります。池の水など環境水は大量が必要ですが、井戸水や上水は少量で済みます。
-
ペトリ皿にマジックペンでラベルを付け、サンプルの出所・採取日・使用した指示薬を記入します。
2. サンプルの移す
-
キットに付属の試験容器に、指示された量のサンプルを移します。容器の口やサンプル容器の縁に触れないよう注意し、容器を軽く回して指示薬と培地を混合します。
-
ラベルを付けたペトリ皿にサンプルを注ぎます。蓋を約45度に開け、空気中の菌の混入を最小限に抑えながら素早く注ぎます。
-
蓋を戻し、皿全体に液体が行き渡るようやさしく回転させます。液体がはねないよう注意してください。
3. 培養と観察
-
液体が固まるまで約45分、室温で風通しの良い水平な場所に皿を置きます。その後、48時間静置して菌が増殖するのを待ちます。条件が許せば35℃のインキュベーターで24時間培養すると早く結果が出ます。
-
紫色のコロニーが出た数を数えます。青や緑、白のコロニーは無視し、紫色は E. coli の存在を示す指標です。
-
使用したサンプル量(ml)で100を割り、得られたコロニー数を掛け算します。これが標準平板計数(SPC)で、一般的な微生物検査の評価方法です。
4. 廃棄と報告
-
ペトリ皿はバイオハザード扱いです。圧力鍋で15psi、15分間加熱して滅菌するのが最も安全です。
-
圧力鍋がない場合は、耐熱バッグに入れ300℃のオーブンで45分加熱するか、鍋に入れ水で沸騰させ45分間処理します。
-
上記が不可能なときは、培地表面に5mlの漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)をかけ、最低5分放置します。
-
滅菌した容器は防水バッグに入れ、通常のゴミとして処分します。
-
検査結果で E. coli が検出された場合は、直ちに自治体の保健所へ連絡してください。飲料水として使用している場合は、使用を中止し、保健所の指示に従って汚染源を除去してください。
