ハエは人間にどのような影響を与えるのか?
ハエは人間社会に対し、正負両面の大きな影響を及ぼします。世界には10万種以上のハエが知られており、カブトムシやチョウ、ミツバチに次いで多様です。存在自体が不快に感じられることが多いですが、その影響は目に見えにくいものです。
病原体の媒介
サンドフライなどは、皮膚を侵食するリシュマニア症を引き起こす微生物の媒介者です。また、睡眠病、腸チフス、コレラ、ハンセン病など、多様な病原体を運びます。ハエは腐敗した食物や糞、感染した人や動物から病原体を取り込み、食料や産卵場所として利用します。
食料への侵入
保存食品や生食はハエが産卵する典型的な場所です。穀物、シリアル、クラッカー、パスタ、ナッツ、乾果などの乾燥食品だけでなく、加工肉、ペットフード、鳥の餌、さらには未開封の紙や薄いプラスチック包装にも侵入し、卵を産みつけます。孵化した幼虫は食料を食べて成長します。
受粉への貢献
多くのハエは花粉や蜜を餌とし、花から花へと移動することで受粉を行います。ハエは世界の主要作物115種のうち87種の受粉者として重要で、少なくとも550種の開花植物がハエによって定期的に受粉されています。
鳥類の餌としての役割
温帯地域のさえずり鳥はハエを含む昆虫を主要な餌としています。例えば、ゴールデンプレーバーはクレーンフライに大きく依存し、幼鳥の生存率はハエの個体数に左右されます。ハチドリ、マルチン、スズメなどもハエを重要な食料源とし、繁殖期は昆虫が孵化する時期と一致します。
