ユニバーサルヘルスケアの経済的利益
ユニバーサルヘルスケア(全員が受けられる医療制度)の導入については、議員や市民の間で議論が続いています。その中で、経済的なメリットが注目されています。米国は他国に比べ、1人当たりの医療費が約40%高く、ユニバーサルヘルスケアはコスト削減と経済効果をもたらすと主張されています。
定義
ユニバーサルヘルスケアは、納税者が資金を拠出し、政府が運営する医療制度です。国民全員が医療サービスを受けられることを目的としています。現在、カナダや西欧諸国、南米の一部、ロシアなどで導入されています。
雇用者へのメリット
ユニバーサルヘルスケアが導入されれば、従業員は迅速に治療を受けられるため、病欠が減少し、生産性が向上すると期待されています。軽微な症状でも早期に受診できるため、重大な病気への進行を防げます。
また、予防的・定期的な診療が増えることで、緊急医療への依存が減り、医療費全体の削減が見込まれます。
雇用者は従業員の保険料負担が不要になるため、余剰資金で新規採用や賃金引き上げが可能となり、失業率の低下につながります。
雇用者数が増えることで、給与所得者の消費が拡大し、経済全体に資金が循環します。
政府へのメリット
雇用が増えることで給与税収が増加し、失業給付などの支出が減少します。
企業の生産性向上により法人税収も増加します。
ユニバーサルヘルスケアに対する反対意見としては、政府支出の増大が挙げられますが、消費税・給与税・法人税の増加で相殺できると主張されています。
米国議会予算局(CBO)と政府会計局(GAO)の調査によれば、ユニバーサルヘルスケアは連邦政府の支出を年間1000億〜2000億ドル削減できると見込まれています。
