酢酸ナトリウムの危険性とは?

酢酸ナトリウム(化学式 C₂H₃NaO₂)は、主に生化学実験室でバッファーとして利用されるイオン化合物です。また、皮革、繊維、石油化学産業でも使用され、酢酸と酢酸ナトリウムを混合したジアセテートは食品添加物として広く用いられています。

製造時の危険性

  • 酢酸ナトリウムは、酢酸(酢)と水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムを反応させて製造します。水酸化ナトリウムは強い腐食性を持つため、製造工程での取り扱いには注意が必要です。一方、酢と重曹(炭酸水素ナトリウム)を混合する方法は、特別な装置を必要とせず安全です。

摂取に関する情報

  • 米国食品医薬品局(FDA)は、酢酸ナトリウムを食品添加物として「一般に安全と認められる」(GRAS)に分類しています。ジアセテートは防腐剤・風味増強剤として使用され、低濃度であれば人体や環境に有害とされていません。

致死量(LD₅₀)

  • Abbey Chemicals の安全データシートによると、ラットの経口LD₅₀は体重1kgあたり3530 mgです。これは食塩(3000 mg/kg)と同程度の高い量で、実用上問題になることはほとんどありません。

刺激性

  • 酢酸ナトリウムは目や皮膚に対して刺激を与える可能性があります。目に入った場合はすぐに大量の水で洗い流し、皮膚に付着した際は石鹸と水で洗い流してください。

可燃性と取り扱い注意点

  • 酢酸ナトリウム自体は可燃性が低いものの、強い酸化剤(例:硝酸、硝酸カリウム)や強酸と接触すると激しく反応し、爆発の危険があります。そのため、酸化剤や強酸とは別に保管し、火気の近くで使用しないようにしてください。

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