放射線の生物学的影響とは?

細胞の変化なし/修復

放射線にさらされた生細胞は、損傷した場合でも自ら修復できることがあります。低線量の場合、影響は極めて小さく検出できないこともあります。体は放射線や化学発がん物質による損傷を修復するメカニズムを持っています。高線量はがんを引き起こす可能性がありますが、環境や歯科用X線程度の低線量ががんの原因になるという証拠はありません。


細胞死

放射線は細胞を死滅させ、死んだ細胞は通常の生体プロセスで置換されます。高線量では多数の細胞が即死し、組織や臓器が損傷します。低線量ではDNAが損傷・変異する程度です。線量が高くなるほど症状が早く現れ、致死率が上がります。


細胞変異とがん

放射線により細胞が誤って修復されると、生物物理的変化が起こります。高線量の被曝は白血病や乳がん、膀胱がん、結腸がん、肝臓がん、肺がん、食道がん、卵巣がん、多発性骨髄腫、胃がんなどのがんを引き起こすことがあります。発症までには数年から数十年かかることがあります。高線量被曝者ががんになる確率は、遺伝的素因だけの場合の約5倍です。


症状的影響

放射線被曝による主な症状は、吐き気、嘔吐、発熱、下痢、頭痛、白血球減少、一時的な脱毛、神経細胞や消化管細胞の障害です。また、血液凝固機能が低下し出血しやすくなります。重度の被曝では、2日から14日以内に死亡することがあります。

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