医療機器の主な滅菌方法とその仕組み
手術や診療の際に使用する医療機器は、ウイルスや細菌を完全に除去する必要があります。ここでは、代表的な4つの滅菌方法をわかりやすく解説します。
オートクレーブ
オートクレーブは加圧チャンバー内で高温蒸気を用いて医療機器や歯科機器、手術器具を滅菌する方法です。1879年にチャールズ・シェルダーレンドが考案しました。機器をチャンバーに入れ、沸点以上の温度と圧力を同時に加えることで、ウイルスや細菌を完全に死滅させます。
ドライヒート(乾熱)
乾熱滅菌は極めて高温の乾燥空気で病原体を破壊します。代表的な装置はトースターオーブン方式とコックス乾熱滅菌器です。コックス方式は約6分で滅菌が完了しますが、熱に弱い医療材料には適さないことがあります。
ガスプラズマ
1980年代に導入されたガスプラズマ滅菌は、残留物や有害物質を残さない点が特徴です。密閉チャンバーに医療機器を入れ、過酸化水素を加えてプラズマ状態にすると、細菌やウイルスがガス化して除去されます。このプロセスは3回繰り返され、完全な滅菌が保証されます。
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
漂白剤でも機器の滅菌が可能です。水100部に対して漂白剤1部を混合した溶液で、聴診器や体温計、注射器、針などの表面を消毒します。先進的な設備が届かない地域では、主な滅菌手段として広く利用されています。
