ディーゼル排気が健康に与える影響とは?
ディーゼルエンジンは自動車、発電機、重機、鉄道車両などで広く使用されていますが、排気ガスには窒素酸化物、二酸化窒素、ホルムアルデヒド、ベンゼン、ニッケル、二酸化硫黄、硫化水素、二酸化炭素、一酸化炭素など多数の有害化学物質や微粒子が含まれ、呼吸器から体内に取り込まれます。これらは健康に深刻な影響を及ぼすことが知られています。
短期的な影響
- 呼吸困難、胸部の圧迫感、目・鼻・喉の刺激感、頭痛、めまい、嘔吐などが数分から数日間続くことがあります。
呼吸器への長期的なダメージ
- 長期間の曝露は慢性気管支炎、肺気腫、肺活量低下などの慢性呼吸器疾患のリスクを高め、特に高齢者や子どもは影響を受けやすくなります。また、喘息発作や肺組織の炎症を誘発し、呼吸を妨げます。
がんリスク
- ディーゼル排気中の微粒子は肺深部に入り込みDNAを損傷し、発がん性があると多数の機関(IARC、WHO、EPA)で認定されています。カリフォルニア州大気資源局は、空気汚染によるがん症例の大半がディーゼル排気に起因すると推計しています。
その他の健康影響
- 一酸化炭素は心臓病を悪化させ、協調運動能力を低下させます。研究では、ディーゼル煙が血小板活性化や血栓形成を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇することが示されています。また、乳児死亡率や早産の増加とも関連しています。
間接的な健康影響
- ディーゼル排気に含まれる温室効果ガスは地球温暖化を促進し、視界不良を引き起こします。視界不良は交通事故の増加につながり、温暖化そのものも多様な健康被害をもたらします。
