試薬の調製と注意点

試薬は、製品の合成、成分の検出、写真の現像などに使用される化学物質で、対象物質の存在を確認するために系に加えられます。代表的な実験室試薬には、トレンス試薬、フェーリング試薬、ミロン試薬などがあります。「反応物」と「試薬」は同義ではありませんが、しばしば混同されます。反応物は化学反応の開始時に存在し、反応過程で変化します。

試薬の種類

有機試薬

有機化学で用いられる試薬は、無機または小分子有機成分を一定の重量比で結合させて作られます。代表例として、グリニャール試薬、コリンズ試薬、フェントン試薬があります。

緩衝液の調製例

酢酸アセテート緩衝液

酢酸ナトリウム 0.2 M 溶液を作ります。1 L の容量フラスコに酢酸ナトリウム三水和物を 27.2 g 秤量し、約 800 mL の脱イオン水で溶解します。次に、純度 99.8 % 以上の無水酢酸を加えて pH を 4.0 に調整し、最後に脱イオン水で体積を 1 L に合わせます。

リン酸緩衝液

モノ塩基性リン酸カリウム 0.25 M 溶液を作り、初期 pH を約 4.8 に設定します。その後、ジ塩基性リン酸ナトリウム 0.25 M 溶液を加えて pH を 6.0 に調整し、リン酸緩衝液とします。

HEPES緩衝液

HEPES(N‑ヒドロキシエチル‑p‑スルホンアミド)は、脱イオン水に溶解し、体積を 1 L に調整します。pH を 8.2 にするために 2 N 水酸化ナトリウム溶液で調整します。

注意点

実験で使用するすべての溶媒は HPLC グレードとし、使用前に過酸化物汚染の有無を確認してください。酸化剤と反応すると化学変化を起こす可能性があります。新しいロットの溶媒は、数ミリリットルを乾燥させて誘導体化(デリバティゼーション)するなどして汚染をチェックすることが望ましいです。

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