日焼けベッドの種類と特徴、メリット・リスク
発明と歴史
発明
20世紀初頭、ドイツの医療会社が研究目的で紫外線ランプを開発しました。当初はくる病などの患者の骨形成促進を期待していました。70年後の1970年、フリードリッヒ・ヴォルフ博士がこの紫外線ランプを用いてアスリートへの影響を調査した際、予期せぬ皮膚の変色、すなわち日焼けを確認。1970年代の黄金色の肌が流行したことから、ヴォルフは室内用の日焼けベッドの開発に成功しました。
歴史
欧州で日焼けベッドが普及すると、米国でも製造が始まりました。当初の米国製ベッドは紫外線B(UVB)を多く放出し、日焼けは得られるものの日焼けや皮膚障害のリスクが高かった。後に、紫外線A(UVA)比率が高いランプが安全性と効果を両立できることが判明し、現在の多くのベッドはUVA主体にシフトしています。
タイプ
日焼けベッドは放出するUVBとUVAの比率で分類されます。
- 低圧ベッド:UVBが多く、肌へのダメージが大きい。
- 中圧ベッド:低圧ベッドより光量が強く、UVBは抑えられUVAが増加。
- 高圧ベッド:UVAが主体で皮膚の奥まで浸透し、UVBは少量でダメージが比較的低い。
特徴
- ベッド本体と天蓋にそれぞれランプが配置され、体をひっくり返す必要がなく設計されています。
- 高圧ベッドの一部はマットレスがあり、体を回転させてシワや未照射部分を防止できます。
- 顔用の専用ランプ、内蔵タイマー、ラジオ、ファン、ミスト装置、アロマ機能など、快適さを高めるオプションが豊富です。
メリット
- 天候に左右されず、短時間で日焼けが可能。
- UVAが豊富な高圧ベッドは長持ちする色味を実現。
- ニキビや筋肉痛、季節性情動障害(SAD)などの治療目的で利用されることもあります。
リスク要因
- 紫外線への長時間曝露は皮膚がんのリスクを増大させます。
- 日焼けベッドは太陽光よりも強力なUVを放出するため、皮膚障害や眼疾患(白内障)のリスクが高くなります。
- 使用中や使用後に皮膚やほくろにかゆみ、色変化、出血などが見られた場合は速やかに医師の診断を受けてください。
- 適切に清掃・消毒されていないベッドは、風邪・インフルエンザ・結膜炎(ピンクアイ)や陰部疥癬(カニ)などの感染症の温床となります。
