ジクロロメタン(メチレンジクロライド)の安全性と危険性

ジクロロメタン(化学式 CH₂Cl₂)は、無色で揮発性が高く、甘い香りがする液体です。産業用途が中心ですが、スプレーペイントや塗料除去剤など家庭用品にも含まれます。取り扱い時には、健康への影響を十分に理解し、適切な防護策を講じることが重要です。

吸入による影響

揮発性が高いため、主な曝露経路は吸入です。濃度 200 ppm で匂いを感知できますが、8,000〜20,000 ppm の高濃度では意識不明や死亡に至ることがあります。800 ppm 以上の曝露は、酔ったような症状、めまい、吐き気、手足のしびれを引き起こすことがあります。490 ppm 以上では一時的な眼刺激が報告されています。

皮膚接触と摂取

長時間の直接接触は皮膚の発赤ややけどを引き起こす可能性があります。誤って飲み込むと嘔吐や胃腸の刺激、吸入と同様の症状が現れます。

発がん性

カリフォルニア州環境保護局の調査によると、長期的な吸入や摂取はがんのリスクを高める可能性があります。米国環境保護庁はジクロロメタンを「ヒトに対する可能性のある発がん性物質」と位置付け、労働安全衛生局は職場での最大許容濃度を 25 ppm と定めています。

可燃性

ジクロロメタン自体は高度に可燃性ではありませんが、適切な条件下では燃焼します。自燃点は約 560 ℃(1,033 °F)で、212 °F(約 100 ℃)以上で蒸気が空気と可燃混合気を形成します。熱源、火炎、電弧から遠ざけて保管・使用してください。

化学的危険性

強い酸化剤、強塩基、硝酸、反応性金属と一緒に保管しないでください。また、ゴムや一部のプラスチックを劣化させるため、適切な容器で管理する必要があります。

公衆衛生 - 関連記事