JCAHO(米国医療機関認証機構)の方針と手順

米国医療機関認証機構(The Joint Commission、旧JCAHO)は、1951年に設立され、2007年に名称を変更しましたが、使命は変わりません。病院、長期介護施設、検査室、外来診療所などの医療機関を認証・認定し、患者の安全と治療成果の向上を目指しています。認証は任意ですが、取得することで利用者の信頼を得られます。認証は3年ごとに現地調査が行われ、患者ケア、記録管理、感染対策、リーダーシップなど幅広い項目が評価されます。

背景

2008年までに、Joint Commissionは米国内で17,000以上の医療機関を認証しており、理事会には米国医師会、米国病院協会、米国医師会などの代表が名を連ねています。教育、助言、実務ガイドラインの提供に加え、精神科・小児・リハビリテーション病院、在宅医療・ホスピス、急性期施設、検査室など多様な分野を対象としています。また、腎臓・心臓疾患、糖尿病、脳卒中などのプログラム認証も行い、2007年からは70か国以上に活動を拡大しています。

認証プロセス

Joint Commissionの認証基準は厳格で、組織全体の事前準備と膨大な文書提出が求められます。調査チームはまず担当スタッフと打ち合わせを行い、組織のリーダーシップと協議します。統計的手法を用いた患者・スタッフへのインタビューや、ケアプロセス、業績改善、組織全体のコミュニケーションなどが評価対象です。2009年からは、現場訪問ごとにライフセーフティコード(安全基準)専門家が同行し、医療環境の安全性をチェックしています。

医療基準

Joint Commissionは各種医療機関向けに年次でガイドラインと方針を発行しています。例えば病院向けには「The Joint Commission Revised 2009 Accreditation Requirements – Hospital Accreditation Program」という27ページのマニュアルがあり、全施設で遵守すべき手順、提出資料、評価基準が詳細に示されています。主な項目は経営・スタッフ指針・業績・許認可・看護・患者治療などです。

管理要件

病院の管理部門における品質評価項目は、人事・リーダーシップ・安全・記録管理などが含まれます。認証対象の規模や種別に応じて、Joint Commissionの文書に記載されたその他多数のポリシーも適用されます。

調査結果とフォローアップ

現地調査の最後に、評価チームはスタッフと経営陣に対し所見を説明し、改善提案を行います。即時に最終決定が下されるわけではなく、改善が必要な項目が指摘された場合は、組織側が是正証拠を提出する必要があります。是正が認められない場合、認証が取り消されることもあります。

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