吸虫(Trematoda)の生活環

約9,000種が記載されている吸虫(フラックス)はすべて寄生虫です。多くの種は哺乳類の体内で成虫となり、扁形動物門(Platyhelminthes)に属します。吸虫は複雑な生活環を持ち、幼虫は成虫が最終宿主とする哺乳類とは異なる中間宿主に寄生します。代表的なヒト寄生種としては肝吸虫と血吸虫があります。

成虫は宿主の特定臓器(例:肝臓や血管)に住み、未成熟の卵を産みます。卵は糞便や尿中に排出され、水中で孵化します。孵化した卵は幼虫(ミラシウス)となり、巻貝を中間宿主として探します。種によっては1匹の雌が1日で最大300個の卵を産むことがあります。

幼虫(ラルバ)

巻貝体内で幼虫はスポロシストやリゾゾームなど複数の段階を経て成長します。最終的に寄生性のラルバが糸状の嚢(シスト)に包まれ、水面に放出されます。血吸虫はこの段階を経ず、直接血流に侵入します。

感染

哺乳類がシストを含む水草や水生植物を摂取すると、シストから幼虫が放出され腸壁を通って特定臓器へ移動します。そこで幼虫は成虫へと成長し、成熟までに通常3〜4か月かかります。血吸虫の場合は、シストを経ずに巻貝から直接放出された幼虫が皮膚を貫通し、血流に乗って全身へ広がります。

成虫

成虫は平坦で葉状の体形を持ち、分節のない単純構造です。種ごとに決まった臓器(例:肝臓、胆嚢)に寄生し、血吸虫は血管壁に付着して生活します。

繁殖

多くの吸虫は雌雄同体で、自己受精によって繁殖します。血吸虫は例外で、オスとメスが永久的に結合し、生涯にわたって交尾します。

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