硝酸ナトリウムの供給源と製造方法

硝酸ナトリウムは白色で無臭の化合物で、立方体の結晶を形成します。チリ塩石(チリ塩ペッター)やペルー塩石(ペルー塩ペッター)としても知られ、天然の大規模鉱床に存在します。化学的性質や外観は硝酸カリウムと類似していますが、塩素製造過程の副産物として合成的に得られることもあります。

自然鉱床

硝酸ナトリウムは、主にラテンアメリカ西岸の乾燥地域、特にチリ・ペルー・ボリビアの境界付近に広がる大型の鉱床として見られます。原料となるカルシェ(硝酸塩を含む岩石)は地表から約3メートルの深さに位置し、地下50メートルまで広がります。鉱床の長さは最大で約350キロメートル、幅は約3キロメートルに及びます。表層近くのカルシェは粘土、砂、岩屑、硫酸ナトリウム、塩化物、微量のヨウ化物と混在し、黄白色から灰色、茶色の色調を示します。含有率は20~55%です。

チリ塩石(チリ塩ペッター)

1940年代まで、チリのアタカマ砂漠は世界最大のカルシェ鉱床を誇っていました。かつては活発に採掘されていましたが、20世紀初頭に価値が急落し、現在は採掘が停止しています。それでもチリは依然として最大のカルシェ埋蔵量を保持しており、パンパ・ブランカ、マリア・エレナ、ペドロ・デ・バルディビアなどで採掘が続けられています。

近年の発見

トランスカスピア地域や上エジプトでも高品質で大型のカルシェ鉱床が見つかっていますが、チリほどの採掘効率はありません。これらの層は海洋植物の分解によって形成されたと考えられています。

粗いカルシェからの製造工程

採掘したカルシェを粉砕し、水で加熱します。得られた母液にはヨウ化物、塩化物、マグネシウム、硝酸塩が含まれます。ヨウ化物回収工程を経て、残りは硝酸塩のみとなり、淡水で洗浄して弱い硝酸ナトリウム溶液を作ります。この溶液を乾燥させ、結晶化した硝酸ナトリウムを取り出し、さらに日光で乾燥させます。

合成的な製造方法

硝酸ナトリウムは、硝酸と炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウム溶液を反応させることで、少量ながら人工的に製造できます。

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