葉巻喫煙がもたらす健康リスク
葉巻はシガレットと比べサイズが大きく、タバコのブレンドも単一種が多い点が特徴です。シガレットは1本あたり約1g未満のタバコですが、プレミアム葉巻は最大で20gものタバコを含み、1箱分に相当します。
受動喫煙(Environmental Tobacco Smoke: ETS)
受動喫煙は、喫煙者が吸い込む煙が空気中に拡散し、非喫煙者が吸い込む二次煙を指します。葉巻の煙はタバコの含有量が多いため、化学物質の濃度が高く、ヒ素、カドミウム、エチレングリコール、ビニルクロライドなどの有害物質が多く放出されます。また、ニコチン、アンモニア、タールといった刺激物も含まれ、煙は空気中に最大5時間残留します。
がんリスク
葉巻の煙にはアンモニアやカドミウム、メチルエチルニトロソアミンが多く含まれ、タバコ特有の発がん性ニトロソアミンはシガレットの80倍に達することがあります。これは葉巻の製造過程で長時間の発酵・熟成が行われ、硝酸塩が蓄積するためです。また、葉巻の巻紙は非多孔質で燃焼が不完全になりやすく、食道、膵臓、口腔などのがん発症リスクが高まります。喫煙本数が増えるほどリスクは上昇します。
肺気腫(Emphysema)
肺気腫は主に喫煙が原因となる不可逆的な肺疾患で、肺胞や肺組織が破壊され呼吸困難を引き起こします。葉巻喫煙者は煙を吸い込むことが少ないためシガレット喫煙者ほどのリスクはないものの、吸引する習慣がある場合は肺気腫の発症リスクが著しく高まります。肺気腫は喫煙を中止すれば進行は止まりますが、既に失われた肺機能は回復しません。
