高視認性衣類の有効性
自転車や作業着を扱う多くの店舗・カタログで入手できる高視認性衣類は、暗所や作業中に着用者を目立たせ、事故防止に貢献します。代表的な製品は蛍光イエローのベストに銀色の反射テープが付いたものです。自転車利用者、ジョガー、建設作業員、救急隊員などが主に使用しています。
歴史
-
1930年代にさかのぼる高視認性アイテムの歴史は、オハイオ州出身のボブ・スウィッツァーが開発した蛍光塗料「Day‑Glo」に始まります。兄弟でマジックに使用したこの塗料は、米軍の要請で第二次世界大戦中に友軍射撃(フレンドリーファイア)を防止するための布素材へと応用されました。最初に試されたのはスウィッツァー夫人のウェディングドレスだったと報告されています。
進化
-
1930年代、科学企業3Mは銀幕に使用される微小球体が光を反射することに注目し、反射テープ用の塗料を開発しました。1968年、Reflexite社のヒュー・ロウランドとビル・ロウランド兄弟は、球体ではなく立方体コーナー形状のプリズムを用いた反射シートの加工に成功。プリズム形状は光を三点で反射させ、球体よりも高い視認性を実現しています。
機能
-
蛍光色は昼間の視認性を確保し、反射テープは夜間の車両灯光を受けて光を返すことで遠くからでも確認できるようにします。2004年の『British Medical Journal』の研究では、蛍光・反射素材の衣類を着用したモーターサイクリストの事故率が37%低減したと報告されています。また、ICU‑UCMeの調査によれば、夜間のドライバーはベスト着用者を約3秒早く認識できるとされています。
種類
-
救急隊員は暗闇や煙の中でも視認できる高視認性衣類を着用します。 高視認性衣類は米国ANSI/ISEA規格に基づき、3つのクラスに分類されます。クラスⅠは駐車場係員などが使用し、主に注意喚起を目的とします。クラスⅡは空港荷物搬送員などの業務で必要とされる中程度の視認性を提供します。クラスⅢは最も高い視認性を有し、救急隊員や警察官など緊急対応者が使用します。
留意点
-
米国では高視認性安全衣類はANSI/ISEAの基準を満たす必要があり、2010年以降、素材や反射性能は独立した認定機関の試験・認証を受けることが義務付けられています。製造者は自社製品が規格に適合していることを証明し、ラベルや証明書で提示しなければなりません。
