磁界強度が0.159 A/m以上、または2.1 m以上の距離で測定できる磁石は、FAAおよびIATAにより危険物として分類されます。航空機内の計器に干渉する恐れがあるため、取り扱いは危険物取扱教育を受けた者に限られます。

マグネトロン

マグネトロンは電流と磁場を利用して熱を発生させる装置です。航空輸送時は、個々のユニットの極性が互いに逆になるように梱包し、磁場を一時的に相殺させます。これにより機内計器への影響を防止できます。

永久磁石

永久磁石は外部環境や手動での除磁を除き、磁場を保持し続けます。航空輸送時は、磁極の周囲にキーパー棒(磁路閉鎖棒)を取り付け、磁場が外部に漏れ出さないようにします。

磁界強度の上限

航空機内に持ち込める永久磁石の磁界強度は0.418 A/m以下と定められています。これを超えると、たとえキーパー棒を使用しても機内での保管は安全とはみなされず、計器の誤作動を引き起こす恐れがあります。特に磁気コンパスの偏差は重大な危険要因です。

コンパス偏差の制限

永久磁石が引き起こす磁気コンパスの偏差は2度以下に抑える必要があります。2度を超える偏差はコンパスの誤作動を招き、航路逸脱や離着陸時の方向制御障害につながり、最悪の場合は航空事故の原因となります。