OSHAのNFPA 70E基準と安全要件
OSHA(米国労働安全衛生局)は、電気に関わる作業者の安全を守るための基準を定めています。その規則は、全米防火協会(NFPA)70E の要件に基づいています。NFPA 70E の基準自体は OSHA が直接義務付けているわけではありませんが、OSHA 規則に適合するための実務マニュアルとみなされています。NFPA 70E では、保護服、危険表示、教育、アークフラッシュの安全対策、装備要件などが定められています。
保護服の等級
電気作業者は、二度火傷を引き起こすエネルギー量とアークフラッシュからの防護性能に応じた等級の保護服を着用しなければなりません。洗濯を繰り返しても等級が維持されることが求められます。取り扱うエネルギーが大きいほど、等級の高い服が必要です。
危険表示
通電している配電盤やパネルには、危険や警告を示すラベルを貼付し、潜在的な危険と回避方法を明示します。改造が行われた機器には、変更内容を示すラベルを付け、視認性の高い鮮やかな色で表示します。
アークフラッシュ境界
アークフラッシュは回路が空気中で短絡したときに発生します。NFPA 70E は作業者や設備を保護するための境界距離を規定しています。電圧が 750 V 未満の場合は最低 3 フィート(約 0.9 m)、15〜36 kV の場合は 19 フィート(約 5.8 m)が必要です。それ以上の電圧については、個別に計算して境界を設定します。
装備要件
作業者がアークフラッシュ境界内に入る場合、特定の保護具が必須です。フェイスシールドまたは安全メガネ、ゴム内部に皮革カバーが付いた手袋、エネルギーが高い場合は皮革ブーツを着用します。
ロックアウト/タグアウト
機械の保守・点検作業時には、ロックアウト/タグアウト手順が必要です。機械のエネルギー供給源にロックまたはタグを装着し、作業者は自分のロック/タグを作業開始前に設置し、作業完了後にのみ取り外します。全てのロック/タグが除去された後にのみ機械を再始動できます。
