火災スプリンクラーシステムにおけるグリセリンの活用

グリセリンの凍結防止効果

グリセリン(グリセリン、グリセロール)は天然の糖アルコールで、水の凍結点を下げ、氷結晶の成長を抑制します。その低毒性から、住宅や商業施設のスプリンクラーシステムの防凍剤として広く使用されています。NFPA(全米防火協会)は、凍結が予想されるシステムは防凍剤で保護することを義務付けており、特に公共給水系統に接続されたシステムでは、エチレンジオールではなくグリセリンを使用することが推奨されています。また、CPVC配管を使用したシステムでは、エチレンジオールがプラスチックを腐食させるため、必ずグリセリンを使用しなければなりません。

適切な濃度と検査方法

スプリンクラーの防凍システムは閉ループ構成で、チェックバルブにより防凍剤が主系統に逆流しないようにします。グリセリンは重量比で70%の濃度が最も効果的で、この濃度で-36°F(約-38°C)まで凍結を防げます。濃度が高すぎると、純粋なグリセリンは32°F(約0°C)付近で固まり始めます。地域の消防署に相談し、気候に合わせた濃度を確認してください。市販のプレミックスもありますが、食品用グリセリンと蒸留水で自作することも可能です。充填口を開けて防凍剤を注入し、実験用ハイドロメーターまたは屈折計で充填口と配管最遠端の排出口の濃度が一致しているか測定します。年次点検時にも濃度を再確認しましょう。

職場の安全 - 関連記事