ANSI 75 スチール先安全靴の定義と概要
重要性
ANSI(American National Standards Institute)は、民間・公共部門の自主的な全国標準を調整する組織です。ANSI 75 は、スチール先安全靴が保護すべき衝撃および圧縮力のレベルを示します。安全靴は ANSI 41 から ANSI 75 の範囲で評価されます。
特徴
ANSI 75 は二つの測定項目に分かれます。I/75 は 75 ポンド(約34 kg)の重りを 3 フィート(約91 cm)から落下させた衝撃に耐えることを意味し、C/75 は 2,500 ポンド(約1,134 kg)の圧縮力に耐えることを示します。
歴史
かつては ANSI が安全靴の評価基準でしたが、現在は ASTM(American Society for Testing and Materials)が国際的に主流となっています。2005 年以降、多くのメーカーが在庫の ANSI 表記を段階的に廃止し、ASTM 基準へ移行しています。ただし、試験方法は変わっていないため、ANSI 75 のスチール先は安全性で劣るわけではありません。
識別方法
ASTM は既存在庫に ANSI 表記を残すことを許可しています。ANSI 75 は旧規格 ANSI Z75(個人保護用フットウェア標準)に基づき、現在は ASTM F2412-05(フットプロテクションの試験方法)および F2413-05(保護靴の要件)に置き換えられました。安全靴の舌や内部側面に「ASTM 基準に適合」や「ANSI 75」などの表記が見られます。
誤解
スチール先は極端に重い荷重で足が砕かれるという誤解がありますが、実際にはそのような荷重は保護されていない足そのものをも破壊します。スチール先は衝撃エネルギーを足全体に分散させ、安全性を高めています。
