肥満手術の適応者はどのような人ですか?

年齢と体格指数(BMI)

理想的な肥満手術の候補者は、一般的に18歳から65歳までです。特別なケースでは、10代の患者に対して手術を行うこともあります。米国国立衛生研究所(NIH)は、手術対象となる患者のBMIが40以上であることを基準としています。男性であれば体重が100ポンド(約45kg)以上、女性であれば80ポンド(約36kg)以上の過体重が目安です。

全身の健康状態

肥満による重篤な疾患リスクが高い、または生命を脅かす合併症がある患者、遺伝的に肥満しやすい体質の人は手術の適応となりやすいです。理想的な候補者は、肥満状態が少なくとも5年以上続いており、アルコールや薬物依存の既往がありません。ただし、未治療の精神疾患がある場合は手術を拒否されることがあります。

手術リスク

手術全般に伴うリスクを理解していることが重要です。肥満手術でも死亡や脳卒中のリスクはゼロではありません。加えて、感染、縫合部の緩み、胃漏れ、急速に食物が通過する「ダンピング症候群」などが報告されています。術後に嘔吐、倦怠感、吐き気、下痢、潰瘍が起こることがあり、特に胃バイパス手術では栄養不足が懸念されます。

胃バンド手術(Gastric Banding)

胃バンド手術(ラップバンドやリアライズバンド)を希望する場合、BMIが35〜39でも、肥満関連疾患(高血圧、高コレステロール、糖尿病など)があると手術適応となります。

胃スリーブ手術(Gastric Sleeve)

比較的新しい手術で、具体的な実績データは少ないですが、重度の肥満(BMI 60以上)の患者が対象です。胃バイパス手術が体に負担が大きい、またはバンド手術の調整が難しい患者にも適しています。

デュオデナルスイッチ(Duodenal Switch)

デュオデナルスイッチは、BMIが40以上の患者や、BMIが低めでも糖尿病などの肥満関連疾患がある人が対象です。ただし、心臓疾患など既存の重篤な病状がある場合は適応外となります。

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