骨髄炎治療に用いる椎弓切除術とは?

概要

骨髄炎(骨の感染症)の治療として行われる「椎弓切除術+抗生剤注入」は、感染部位の除去と局所抗生剤投与を同時に行う手術です。背骨の後部にある椎弓板(ラミナ)を切除し、感染した骨組織を除去した後、抗生剤を直接骨に注入し、再感染を防ぎます。

適応と対象部位

抗生剤投与だけでは効果が不十分な慢性骨髄炎や、感染が広がっているケースで実施されます。手術は脊椎全体で行うことが可能ですが、最も一般的なのは腰椎(下部背骨)です。

手術の流れ

全身麻酔下で行われ、手術時間は数時間に及びます。主な手順は以下の通りです。

  • 椎弓板(ラミナ)の切除
  • 感染組織の除去と創部の洗浄
  • 抗生剤を骨内部に注入
  • 創部の閉鎖

術後の管理

手術後は数日間入院し、感染状態や創部の経過を観察します。必要に応じて、経口または静脈内で抗生剤の追加投与が行われます。

回復期間とリハビリ

回復には数週間から数か月かかります。回復期間中は背骨を保護するためにブレースを装着することがあります。また、疼痛管理や段階的なリハビリテーションが推奨されます。

手術の効果

適切に実施すれば、疼痛の軽減、可動域の改善、感染拡大の防止が期待できます。ただし、手術には出血や神経損傷などのリスクも伴うため、十分な説明と同意が必要です。

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