腰椎穿刺で脳脊髄液が得られない場合の重要性と原因
脳脊髄液(CSF)の役割
脳脊髄液は脳室と脊髄を取り巻き、脳と脊髄を保護し、老廃物を除去し、浮力を提供します。
腰椎穿刺の診断的意義
腰椎穿刺は、くも膜下出血、髄膜炎、脳炎、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群など、さまざまな疾患の評価に用いられます。
穿刺時にCSFが得られない場合の主な原因
- 脊髄腫瘍:腫瘍が脊髄を圧迫し、CSFの流れを遮断します。
- 癒着性くも膜炎:くも膜の炎症や瘢痕化により、CSFが閉塞します。
- 馬尾症候群(Cauda Equina Syndrome):重度の腰痛に伴う神経損傷で、排尿・排便失禁や性器・大腿内側の感覚障害、足の麻痺が起こります。
これらの状態は緊急の診断と治療が必要です。CSFが採取できないことは、上記のような重篤な病態を示す重要なサインです。
