腹部セレッジ(子宮頸部縫縮術)の手順
腹部セレッジ(子宮頸部縫縮術)の手順
腹部セレッジは、子宮頸部が弱く早産リスクが高い妊婦に対して、腹部から子宮頸部を縫縮する手術です。以下は一般的な手順です。
1. 患者の準備
・インフォームド・コンセントを取得する。
・感染予防のため抗生物質を投与する。
・尿道カテーテルを挿入する。
2. 体位設定
仰臥位(背中を下にした姿勢)で、軽くトレンデレンブルグ傾斜(頭部を下げる)にします。
3. 皮膚の消毒とドレーピング
腹部と恥骨部を消毒液で清拭し、手術野をドレープで覆います。
4. 切開
恥骨上方に横切りまたは正中切開を行います。
5. 子宮の露出
腹壁の層を鈍的に剥離し、子宮を露出させます。
6. 子宮固定縫合(ステイ縫合)の設置
子宮上部の左右にステイ縫合を2本配置し、手術中の子宮操作と安定化に使用します。
7. 縫縮材の選択
メルシリンテープやナイロン縫合糸など、適切な材料を選びます。
8. セレッジの装着
・円形先端の針を子宮筋層に近い子宮漿膜側から刺入し、対側の漿膜まで通過させます。
・左右の子宮に対して同様に行い、縫糸をしっかり結んで縫縮帯を形成します。
9. 縫縮位置の確認
超音波または直接視野で、縫縮が適切に配置されているか確認します。
10. 閉鎖
手術部位を生理食塩水で洗浄し、吸収性縫合糸で層別に腹壁を閉じます。
11. 術後管理
・合併症の有無を観察する。
・必要に応じて鎮痛薬を投与する。
・創部ケアと活動制限について指導する。
備考:具体的な手技は担当外科医の経験や患者個々の状況により異なる場合があります。
