ヘルニア修復におけるメッシュ手術法
ヘルニアは、体の一部が別の部位へはみ出す状態を指します。最も一般的なのは鼠径ヘルニアで、腸管が腹壁の開口部や弱点を通って突き出します。ヘルニアの根本的な治療は手術であり、メッシュパッチを使用するヘルニオプラスティ(網状補強術)が広く行われています。メッシュ手術は従来の方法に比べ回復が速い一方で、すべての手術と同様に合併症のリスクがあります。
開腹ヘルニオプラスティ
開腹ヘルニオプラスティでは、外科医がヘルニア部位に長い切開を入れ、はみ出した腸管を腹壁の裏側に戻します。その後、メッシュパッチを欠損部に当て、縫合、クリップ、またはステープルで固定します。これにより腹壁の穴が閉じ、筋肉の弱い部分が補強されます。回復期間は個人差がありますが、概ね数週間で通常の活動に復帰できます。
腹腔鏡下ヘルニオプラスティ
多くの患者は、侵襲が少なく回復が速い腹腔鏡下ヘルニオプラスティの対象となります。外科医は小さなカメラ用と手術器具用に数か所の微小切開を行い、カメラ映像をモニターで確認しながら手術を進めます。腹腔鏡手術を受けた患者は、数日で仕事に復帰できることが多いです。
適応条件
回復の速さから、特に二重ヘルニアなどのケースで腹腔鏡手術が選ばれることが増えています。ただし、以下のようなケースは腹腔鏡手術に適さない場合があります。
- 非常に大きなヘルニア
- 陰嚢内に突出したヘルニア
- 骨盤部に過去の手術歴がある患者
合併症
ヘルニオプラスティの主な合併症として、出血、男性の場合は精管損傷、腸や膀胱の損傷が挙げられます。術後の合併症には、精巣萎縮、感染、ヘルニアの再発などがあります。
