股関節置換術後の骨感染症

股関節置換術を受ける際のリスクの一つに感染があります。感染は切開部位や、股関節付近の筋肉組織、さらには骨自体に起こり得ます。感染の程度や部位に応じて、抗生物質治療から手術まで様々な対応が取られます。

骨感染のリスク

骨感染(骨髄炎)は、外傷や血流感染、整形外科手術(股関節置換)や人工関節などのデバイス使用によって起こります。PDR Health.comによれば、股関節置換術や人工関節の使用は骨感染のリスクを高めるとされています。

感染症状

感染は手術中または術後に発症し、最も早く現れる症状は発熱です。その他、腫れ、発赤、骨の痛み、動かすときの疼痛や圧痛、倦怠感、嘔吐、寒気なども見られます。

診断:血液検査

骨髄炎の診断に有用な血液検査は主に2つです。白血球数(WBC)と赤血球沈降速度(ESR)です。加えて、C反応性タンパク質(CRP)検査も炎症の有無を評価する指標として利用されます。これらの数値が高いと感染の可能性が示唆されます。

診断:画像検査

まずX線撮影が行われますが、感染が始まって数週間経過しないと異常が映りにくいです。MRIは早期に骨感染を検出でき、腫瘍や壊死組織との鑑別も可能です。CTや核医学検査も実施されますが、MRIほどの有用性はないことが多く、放射性物質の投与が必要になる場合があります。

原因菌と治療方針

骨感染が確認されたら、どの菌が原因かを特定する必要があります。そのため、血液だけでなく、骨組織や関節液、膿のサンプルを採取し培養検査を行います。

治療

まずは静脈内または筋肉注射による抗生物質投与が標準治療となり、入院が必要になることが多いです。抗生物質だけで効果が不十分な場合は、感染した骨を外科的に除去し、再度人工関節などで置換する手術が検討されます。

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