股関節置換術後の予防策
人工股関節置換術では、手術中に関節包や靭帯が切断されます。術後、これらの軟部組織が十分に回復し、人工関節の球部をしっかり固定できるようになるまで、脱臼のリスクがあります。以下の予防策を厳守することで、安全にリハビリを進められます。
前屈(90度以上の曲げ)を避ける
- 手術後数週間は股関節を前に90度以上曲げてはいけません。椅子やベッドで前かがみになると人工股関節が脱臼する恐れがあります。
補助具の活用
- 長柄の靴べら、リーチャー、ソックエイドなど、腰を曲げずに物を取ったり靴下や靴を履くための補助具を使用しましょう。
低い座面を避ける
- 膝が腰より高くなるような低い椅子やトイレは使用しないでください。クッションや足置きで座面を高くし、トイレ用の座面を上げると安心です。
脚を組まない
- 座っているときは足を約15センチ離して置き、立っているときは足を交差させません。寝るときは脚の間に枕を入れて交差を防ぎます。
生活環境の安全対策
- 頻繁に使用するものは手の届く高さに置き、歩行器や松葉杖での移動がしやすいよう家具を整理します。緩んだラグやコードは転倒の原因になるため取り除き、入浴時はシャワーチェアや手すりを設置しましょう。
