股関節置換術の概要とリハビリテーション

変形性関節症や外傷で股関節が損傷した場合、整形外科医は全股関節置換術(THA)を行います。手術は疼痛を軽減し、可動域と関節機能を回復させます。米国国立医学図書館によれば、薬物療法・理学療法・運動療法が効果を示さない場合に最終手段として選択されます。手術後は適切にリハビリすれば、日常生活へスムーズに復帰できます。

手術の流れ

  • 手術は数時間で完了します。麻酔科医が全身麻酔または脊髄麻酔のいずれが適切か評価し、手術室へ移ります。整形外科医は損傷した軟骨と骨を除去し、金属・プラスチックまたはセラミック製の球面・ソケット型インプラントで置換します。インプラントと残存骨の間には手術用セメントで隙間を埋め、関節の安定性とアラインメントを確保します。術後の回復には 3〜6 カ月を要します。

入院中のケア

  • 退院前から回復が始まります。疼痛緩和のための鎮痛薬、肺の混濁を防ぐための深呼吸・咳嗽が指示されます。脚の間に V 字型クッションを置くことで股関節を保護します。米国整形外科学会(AAOS)は、手術当日または翌日からの軽い歩行や活動が回復に有益としています。理学療法士が股関節の筋力強化と歩行訓練のエクササイズを指導します。入院期間は通常 3〜10 日です。

自宅でのリハビリ

  • 術後 3〜6 カ月の間に回復が進みますが、腫脹は最大で 6 カ月続くことがあります。創部は清潔に保ち、ドレッシング交換や感染防止の指示に従ってください。縫合部のケアや入浴方法については外科医の指示を守ります。創部が赤くなったり、滲出液が出た場合は速やかに医師へ連絡し、体温は 1 日 2 回測定し、100.5°F(約38℃)を超える場合は報告してください。脚をやや高く上げ、1 日数回、15〜20 分間アイスパックで腫脹を軽減します。入院中に開始した理学療法は自宅でも継続してください。

転倒防止

  • 術後数週間は転倒により再手術が必要になるリスクがあります。そのため、杖、松葉杖、歩行器、手すりなどの補助具を使用し、階段はできるだけ避け、住環境を手術前にバリアフリー化しておくことが推奨されます。回復期間中は介護者や家族のサポートを受け、無理な動作を避けてください。

血栓予防

  • 術後の血栓は重大な合併症です。胸部の痛み、息切れ、脚やふくらはぎの痛み・腫脹、創部とは無関係な疼痛が現れたら速やかに医師に相談してください。多くの場合、血液をサラサラにする抗凝固薬が処方されます。

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