股関節置換術の回復ガイド
手術後
手術直後は麻酔が切れるまで観察されます。覚醒すると当然ながら股関節に痛みがありますが、鎮痛剤が用意されています。呼吸は深く長く行い、咳をすることで肺に液体がたまらないようにします。脚の位置を正しく保つために、脚の間に枕を置くことがあります。
病院でのリハビリ
多くの患者は手術後数日間入院しますが、ベッドに横たわっているだけではありません。回復は手術直後から始まります。手術当日から理学療法士が歩行練習、バランス訓練、ベッドの出入りを指導します。早期に開始することで股関節の機能回復を最大化します。
自宅での生活
退院後はできるだけ動くことが重要です。杖、松葉杖、歩行器などのサポートを積極的に使用してください。運動量が多いほど人工股関節は体になじみます。ただし、股関節の位置を保つために避けるべき動作があります。外科医から指示されたリストを守り、極端な股関節の回旋(脚を組むなど)や前屈は避けましょう。低い家具にも注意が必要です。通常、退院後すぐにシャワーを浴びられますが、無理は禁物です。栄養バランスの取れた食事と十分な水分摂取は切開部の治癒を助けます。
合併症
重篤な合併症は稀ですが(約2%)、起こり得ます。手術後数週間で血栓ができることがあります。血栓の兆候は、切開部から離れたふくらはぎや脚の痛み、赤み、腫れです。血栓が肺に搬送されると緊急事態となり、胸痛、呼吸困難、息切れなどが現れます。また、切開部が感染することもあり、赤み、疼痛、滲出液、発熱、寒気が見られます。
手術前の準備
手術前にできる準備は回復をスムーズにします。床に敷物や転倒しやすいものを取り除き、住環境を「股関節安全」に整えましょう。寝室が2階にある場合は、ベッドや衣類、洗面用品などを1階へ移動し、階段の使用を減らします。食事は事前に作り置きし、冷凍保存しておくと便利です。
