根治的子宮摘出術の概要と注意点
重要性
根治的子宮摘出術は、早期子宮頸がん患者に最も多く行われる手術です。がんを完全に除去することを目的とした、最も高度な子宮摘出術です。がんが転移していると判断された場合は、化学療法など追加治療が検討されます。
適応と手術内容
子宮や子宮頸部に関わる疾患(子宮内膜症、子宮筋腫、過多月経など)に対して子宮摘出術が選択されますが、頸部ががんに侵された場合は根治的子宮摘出術が実施されます。この手術は最も広範囲で、子宮・子宮頸部・卵管・膣上部・骨盤リンパ節、場合によっては卵巣までを切除します。入院は通常5~6日、回復には2週間程度を要します。
手術後の影響
手術直後は鎮静状態で眠気や痛みを感じることがあります。腸の操作に伴う不快感や、数日間続く血性の膣分泌物が見られることもあります。心理的には、妊娠・出産ができなくなることへの喪失感や、性的活動への不安が生じやすく、数か月から1年にわたる回復期間が必要です。性交は術後6週間以降に医師の許可を得て再開することが推奨されます。運転や軽い運動も同様に6週間以降に徐々に再開できます。
手術のメリット
頸部や子宮の異常による激しい疼痛を根本的に解消し、完全回復後は痛みから解放された日常生活が送れます。また、子宮と卵巣を除去することで事実上の避妊効果が得られ、がんが完全に除去された場合は、術後に化学療法や放射線療法が必要かどうかを医師が判断します。
留意点・リスク
根治的子宮摘出術は安全性が高いものの、血栓、麻酔に対する重篤な反応、感染、出血などの合併症リスクがあります。卵巣を除去した場合はエストロゲン補充療法が推奨され、心血管疾患や骨粗鬆症の予防につながります。また、体重増加やホルモンバランスの乱れ、性欲低下が報告されています。
