両膝置換術を乗り越えるためのヒント
回復に向けた事前準備
メイヨークリニックによれば、膝置換術後は数週間の安静が必要です。両膝を同時に手術した場合、車椅子の使用が必要になることが多く、退院後の移動手段や料理・洗濯・入浴などの日常生活のサポートを事前に手配しておくことが重要です。階段の使用は避け、2階建ての住宅に住んでいる場合は、1階に臨時の生活スペースを確保しましょう。初期回復期は浴槽での入浴が望ましいですが、シャワーしかない場合は安定したベンチや椅子、手すりを事前に設置してください。トイレが低い場合は座面昇降器を用意し、車椅子の出入りにクランプを使えるように杖や松葉杖を手元に置いておきます。
運動ガイド
米国整形外科医会は膝置換術後の定期的な運動を強く推奨しています。主に背臥位や座位で行う関節可動域訓練(脚上げ、足首ポンプなど)から始め、年齢や体調に合わせたリハビリプログラムを理学療法士と相談しましょう。回復が進むにつれて体重を脚にかけ、松葉杖で歩行できるようになります。できるだけ早く歩行を開始することが望ましいですが、医師や理学療法士の指示に従い、過度な負荷で再受傷しないよう注意してください。
期待できることと留意点
継続的な運動は回復の鍵です。エアロバイクや自宅用のトレーニング器具を導入すると、膝と脚の筋力維持に役立ちます。膝置換術後、通常の家事が再開できるまで平均で3〜6週間かかりますが、両膝置換の場合はやや長くなることがあります。医師の指示に従い、無理のない範囲で可動域と筋力を回復させましょう。回復後は水泳やサイクリング、ゴルフなどの低衝撃のスポーツを楽しめますが、スキーやバスケットボールなどの高衝撃活動は避けた方が安全です。メイヨークリニックの調査では、膝置換術を受けた患者の95%が可動域の改善、疼痛軽減、生活の質向上を実感しています。
