LAP‑BAND(pars flaccida法)手術の手順
LAP-BAND手術は、胃バイパスや他の侵襲的手術に代わる減量手術として注目されています。最も一般的な手法は「pars flaccida法」と呼ばれ、腹膜のpars flaccida部に最初の切開を行うことに由来します。バンドを胃の入口部に装着し、バルーンで締め付けることで、胃に入れられる食事量を制限します。
手術手順
- 患者の体位設定
患者は仰向けに脚を開いた状態で寝かせ、外科医は脚の間に立ちます。6本のトロカール(鋭利な先端を持つ空洞の筒)を胃部付近に挿入し、LAP‑BANDシステムの配置を行います。 - 初回切開の実施
バルーンを胃内に挿入し、生理食塩水で膨らませて胃壁に膨らみを作ります。これにより切開位置を確認し、主にpars flaccida付近の小弯側に切開を行います。胃壁に十分な大きさの切開を作り、バンドを通すスペースを確保します。 - 二次切開の作成
胃底部と脾臓・食道の間に第二のウィンドウを作ります。上部トロカールからEndograsp Roticulatorを挿入し、後胃トンネルに配置して横隔膜を把持します。 - LAP‑BANDの装着
別の上部トロカールを用いてLAP‑BANDを導入し、Roticulatorで初回切開部位付近の胃周囲に配置します。チューブを胃に回し、バンドのロック部まで引き伸ばします。専用ツールでバンドを締め、位置を固定します。その後、付属のバルーンに生理食塩水を注入し、バンド幅を所定のサイズに調整します。 - アクセスポートの作成
LAP‑BANDのポートを取り外し、チューブを注入リザーバーに接続します。リザーバーは胃壁に縫合して固定します。手術後はこのチューブを通じてバンドの調整が可能となり、追加の侵襲的手術を回避できます。
