大腸内視鏡検査におけるレトロフレクション(後屈)手技とは?

レトロフレクションとは

レトロフレクションは、大腸内視鏡検査における高度な手技で、腸管の曲がり角や狭窄部を含め、通常の視野では確認しにくい領域を観察するために用いられます。内視鏡の先端を通常の曲がり方向とは逆に曲げることで、腸壁の裏側や回盲弁、ポリープや憩室の背面などを確認できます。

手技の実施方法

医師は内視鏡本体のハンドルにあるコントロールノブを操作し、先端を慎重に対象部位へ導きます。先端を上方または下方に曲げることで、視野を拡げ、標準的な大腸内視鏡検査では見えにくい領域を観察します。

適応例と効果

レトロフレクションは、特に以下のような状況で有用です。

  • 回盲弁(回腸盲腸接合部)や小腸と大腸の接続部の詳細観察
  • 憩室やポリープの背面・奥側の評価
  • 難易度の高い部位にあるポリープや異常組織の切除

経験豊富な医師が実施すれば、安全かつ効果的な手技とされています。

留意点

ただし、レトロフレクションがすべての検査で必須というわけではありません。患者個々の状態や検査中の所見に基づき、医師が必要性を判断します。適切でない場合は実施しないことが推奨されます。

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