上腕動脈血栓除去術の手順・症状・回復について
上腕動脈血栓除去術とは
上腕動脈血栓除去術は、上腕動脈にできた血栓(血の塊)を取り除く手術です。上腕動脈は前腕と手に血液を供給する主要な血管で、血栓ができると腕や手に痛み、しびれ、筋力低下が生じます。さらに、血流が遮断されると壊死(壊疽)に至る危険性もあります。
手術の流れ(経皮的血管形成術)
ほとんどの場合、経皮的血管形成術(PTA)という低侵襲法で行われます。
- 局所麻酔下で皮膚に小さな切開を作り、細いカテーテルを上腕動脈へ挿入。
- カテーテル先端に装着したバルーンを膨らませ、血栓を砕く。
- 砕けた血栓は自然に血流に流れ込み、カテーテルを抜去し切開部を縫合して終了。
安全性と合併症リスク
上腕動脈血栓除去術は比較的安全で有効とされていますが、以下のような合併症が起こる可能性があります。
- 出血や血腫
- 感染症
- 血管壁の損傷や再狭窄
術前にリスクを十分説明し、適切な術後管理を行うことが重要です。
術後の経過と回復
手術は外来で完結することが多く、入院は不要です。術後は軽い痛みや内出血が見られることがありますが、通常は数週間で完全に回復します。
術後は以下を守りましょう。
- 医師の指示通りに抗凝固薬や血小板抑制薬を服用。
- 激しい腕の使用は避け、徐々に日常生活に戻す。
- 傷口や腕の状態に異常があれば速やかに受診。
適切なリハビリと定期的な血管エコー検査により、再発リスクを低減できます。
