乳房切除後の理学療法エクササイズガイド
初期回復期のエクササイズ
手術直後は患部に過度の負荷をかけないことが重要です。まずは手と手首の軽い動きから始め、徐々に肘の可動域を回復させます。
手・手首の強化
1. 手を軽く握り、数秒間キープしてからゆっくり離す。これを10回程度繰り返す。
2. 進行に合わせて、ストレスボールや砂入りのハンドバッグなどで握力に抵抗を加える。
3. 手首は前後にゆっくり動かし、各姿勢で数秒保持して伸ばす。
肘関節の可動域回復
肘を軽く曲げ、手を頭の上に持ってきます。片腕ずつ前方にまっすぐ伸ばし、数秒キープしてからゆっくり曲げる。重りは使用せず、動作はゆっくり行う。
後期リハビリテーション
術後1か月以降になると、肩や胸の可動域を広げるエクササイズを取り入れます。ここでもまずは動きの回復を優先し、負荷は最小限に抑えます。
肩の可動域向上
仰向けに寝て、腕を体側にまっすぐ伸ばす。手のひらは上向きにし、片腕を天井に向かってまっすぐ上げ、数秒保持してから下ろす。反対側も同様に行う。
胸筋のストレッチと強化
仰向けで頭の後ろに手を組み、肘を曲げたまま天井方向に向ける。肘をゆっくり床に向かって下げ、手は頭の後ろで固定したまま動かさない。肘が床に届かなくても無理せず、痛みのない範囲で繰り返す。
すべてのエクササイズは、理学療法士の指導のもとで正しいフォームと適切な負荷を確認しながら行うことが安全です。
