様々な人工義肢・補綴体の種類
下肢(下半身)
下肢用義肢は股関節から下部を対象とし、主に膝下義肢(BK)と膝上義肢(AK)に分かれます。BKは脛骨が切断された場合、AKは大腿骨が切断された場合に使用されます。その他、股関節切除、膝関節切除、足関節切除(シメス)などもあります。
上肢(腕)
前腕や上腕の欠損部位に対しても義肢が提供されています。一般的な義手は金属やプラスチックの外装、フック、機械的構造を用います。高度な義手はロボティクス技術やシリコン、ポリ塩化ビニル(PVC)製のリアルな外観を持つものがあります。
ロボティクス
近年、ロボティクスは義肢開発に広く取り入れられています。多くの装置は神経や筋肉からの信号を検出するバイオセンサーを搭載し、信号を処理してアクチュエータに伝えることで、筋肉の動きを模倣した動作や力を生み出します。バイオセンサーの例として、筋肉内に埋め込む針電極、皮膚表面の電位を検出するワイヤ、神経が成長できる固体電極アレイなどがあります。
美容義肢(コスメティック)
美容義肢はシリコンやPVCで作られ、見た目が実物に近い義手です。血管、しみ、指紋、毛髪まで再現した人工手は、サイズが豊富な既製品と、個別に作製される高価なカスタム品があります。装着方法は吸着、接着、スリーブ、形状適合などがあります。
神経補綴体(ニューロプロステティクス)
神経補綴体は神経運動型と神経認知型に分かれます。神経運動型は神経と筋肉を介して動きを制御し、神経認知型は言語、記憶、注意、実行機能などの認知プロセスを補強・再構築します。現在も研究開発が進行中で、脳性麻痺、自閉症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病などの患者への応用が期待されています。
内部臓器補綴体
多くの義肢は外部に装着しますが、人工心臓弁や人工肺といった内部補綴体も増えています。人工心臓はまだ稀ですが研究が活発です。その他、胃バンド、人工眼、口蓋閉鎖装置、義歯なども補綴体の一種とみなされます。
