米国病院協会の手術室換気基準

米国病院協会(AHA)は、手術室の換気に関するガイドラインを提示しています。手術室では常に空気が循環し、すべての機器が無菌状態であることが求められます。換気要件は、空気が停滞せず、手術器具が細菌から保護されるように設定されています。また、手術室で使用する消毒剤の換気に関する基準も定められています。

層流(Laminar Flow)

層流システムは「超清浄」システムで、手術室の空気を1時間に20~300回循環させます。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、層流は長年にわたり実証されたシステムで、ほこりや微粒子の除去に効果的です。整形外科手術室では、正圧を維持し、空気中の感染性微生物を最小限に抑えるために層流が使用されています。連続的な層流は、術中および術後の創感染予防に重要です。

呼吸保護具とマスク

換気システムと併用して、呼吸保護具やマスクの使用も推奨されています。呼吸保護具は、排気システムからの化学物質から患者を守り、結核などの緊急時には医療従事者も着用すべきとAHAは述べています。手術室では、医師・看護師・助手すべてがマスクを着用し、口からの細菌が無菌機器に汚染されるのを防ぎます。特に関節置換術では、術後感染が大きなリスクとなるため、これらの対策が重要です。

消毒剤排気システム

手術室の換気要件の一環として、AHAは消毒剤とその排気システムの使用を推奨しています。消毒剤は空気を衛生的に保ち、微生物コロニーの蓄積を防ぎますが、誤った使用は患者の中枢神経系に影響を与える可能性があります。排気システムは消毒剤の化学物質を室外へ排出し、1時間に6~12回の換気を実現します。特に負圧(室内の空気を排出する)を維持することで、全体の空気流れを最適化します。

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