耳鼻咽喉科医が行う主な手術と処置
耳鼻咽喉科(ENT)医は、耳・鼻・喉に関わる様々な疾患の診断・治療を専門としています。薬物療法から外科手術まで、患者の状態に合わせた幅広いアプローチで対応します。
首部切除(Neck Dissection)
頸部リンパ節やがん組織を除去し、できるだけ正常組織を残すことを目的とした手術です。医師は触診や多数の検査結果をもとに、切除範囲を決定します。手術は頸部に切開を行い、皮膚を剥がして腫瘍組織を露出させ、摘出します。
圧力平衡チューブ(PEチューブ)挿入
慢性的な中耳炎を繰り返す小児に有効です。まず鼓膜前部に小さな切開(鼓膜切開)を行い、そこにPEチューブを挿入します。中耳の液体を排出した後、チューブを固定し、術後の経過観察のためのフォローアップを行います。
鼻中隔形成術(Septoplasty)
鼻腔を分ける鼻中隔の異常を矯正します。偏位した鼻中隔や長期薬物使用による穿孔の修復が対象です。手術は鼻側部に切開し、粘膜を持ち上げた上で余分な骨や軟骨を除去し、必要に応じて再建します。
甲状腺摘出術(Thyroidectomy)
甲状腺の機能亢進、癌、嚢胞などの治療のために行われます。頸部の甲状腺上部に切開を入れ、甲状腺の一部または全体を摘出します。術後に1〜2日間、頸部にドレーンを留置することがあります。
扁桃摘出術(Tonsillectomy)
慢性扁桃炎の既往がある患者に実施されます。扁桃を切除し、電気メスや超音波ハーモニックメス、CO₂レーザーなどで出血部位を止血します。切除後は口腔内から取り除きます。
