鍼治療と末梢神経障害性疼痛
概要
末梢神経障害性疼痛は、末梢神経系に沿って感じられる痛みです。脳や脊髄から体の各部位へ信号を伝える神経系です。
症状
痛みとともに、しびれ、チクチク感、触覚過敏などが現れます。痛みは灼熱感を伴うこともあり、間欠的または持続的です。
原因
自己免疫疾患、糖尿病、アルコール依存症など様々な病気が原因です。また、手根管症候群や胸郭出口症候群、妊娠などで神経が圧迫されることでも起こります。
鍼治療のアプローチ
中国医学では、末梢神経障害は経絡のエネルギー不均衡と考え、経穴刺激でブロックを解除し、気の流れを整えることで痛みを緩和するとします。西洋医学的には、鍼がエンドルフィン放出を促し、疼痛を軽減すると説明されます。
診断
鍼灸師は中国医学の理論に基づき、全身の状態を問診します。消化機能など一見関係なさそうな情報が神経痛の手がかりになることがあります。情報が多いほど、正確な診断が可能です。
治療法
鍼は極細で、刺入時の痛みはほとんど感じません。刺入後、鍼を回すことで刺激を加えるか、電気鍼(微弱な電流を流す)を用いることがあります。どちらも痛みはありません。通常、鍼は20〜30分留置し、安静にします。1回で効果を感じる人もいますが、持続的な緩和には数回の施術が必要です。神経障害の期間が長いほど、改善まで時間がかかります。
