鍼治療は子宮筋腫に効果がありますか?
子宮筋腫は女性の約4人に1人が罹患するとされ、主な症状は月経過多・長時間出血、骨盤部の痛みです。多くの女性は検診で初めて診断されます。鍼灸を受ける際は、すでに医師からの診断を受けていることが前提です。
原因とアプローチ
西洋医学では子宮筋腫の原因は不明とされ、症状が軽い場合は経過観察、症状が進行すればホルモン薬や手術・超音波アブレーションなどが選択されます。鍼灸は、体内の「血瘀(けつお)」「痰湿(たんしつ)」というエネルギーの滞りに着目し、根本的な改善を目指します。
鍼治療の計画
施術前に鍼灸師は患者の診断結果や筋腫の大きさ、既往歴をヒアリングし、腹部の触診を行います。その上で、月経過多の緩和、筋腫の縮小、妊娠可能性の維持など、患者の目標に合わせた治療プランを立てます。
エネルギーと痰(たん)
鍼灸と漢方は、体内のエネルギーと血液の流れが滞ると特定の部位に痰湿がたまり、筋腫が形成されると考えます。継続的な鍼灸と漢方薬の併用により、痛みや過多出血、イライラ、倦怠感といった症状が大幅に改善されるケースが報告されています。
脾経(ひけい)
漢方では体を経絡(エネルギーの通り道)で捉え、子宮筋腫の治療では主に脾経に注目します。脾経は痰湿の代謝に関わるため、脾経を調整することで痰湿の除去と血液循環の改善を図ります。
使用する鍼灸ポイント
代表的なポイントは「三陰交(SP6)」と「血海(SP10)」です。三陰交は足内側のくるぶし上約1手幅の位置にあり、子宮や生殖器系全般の不調に用いられます(妊娠中は使用しません)。血海は膝上部の内側にあり、血液の滞りを解消し、筋腫の縮小を促すとされています。
効果と期待できる結果
患者が治療と漢方を継続すれば、血瘀・痰湿の改善により筋腫そのもののサイズ縮小や、過多出血・疼痛・倦怠感といった症状の緩和が期待できます。鍼灸は西洋医療と併用することで、より総合的なアプローチが可能です。
