化学物質を使わないシラミの治療法

世界保健機関(WHO)によると、シラミは全世界で広く見られ、特に12歳未満の子どもに多く、女性に多いとされています。イギリス・ブリストル大学皮膚科の調査では、現在主に使用されているパーメトリンやマラチオンといった農薬系駆除剤に対して、シラミの耐性が高まっていることが報告されています。化学物質を使わない治療法は、シラミと卵(ニット)を手作業で除去する方法で、耐性問題を悪化させません。

シラミコームによる除去(バグバスティング)

シャンプーで髪を洗い、コンディショナーを残すことで、細かい歯のコームが通りやすくなります。まず、広歯コームで髪を整え、もつれを取ります。その後、細歯コームで根元から毛先までしっかりと梳かし、シラミとニットを除去します。コームはオンラインやドラッグストアで購入可能です。

オリーブオイルでの窒息法

オリーブオイルはシラミと卵を窒息させます。髪を洗った後、頭皮と髪全体にオリーブオイルを塗布し、シャワーキャップや水泳用キャップで覆います。その上からタオルで包み、過夜させます。朝になったらニットコームで梳かし、シャンプーで油を洗い流します。必要に応じてコンディショナーを使用し、再度コームで残りのニットを除去します。

重要性

農薬系駆除剤への耐性が増すと、シラミの駆除が難しくなり、感染が長期化・拡大します。また、皮膚から吸収される農薬は健康リスクを伴い、特に再感染が頻繁に起こる場合は問題が深刻です。

留意点

シラミのライフサイクルは約10日です。2日おきにコーミングや窒息法を実施し、ライフサイクルを断ち切ることが効果的です。化学フリーの方法は化学薬剤に比べ手間がかかりますが、環境の徹底的な清掃も併せて行う必要があります。

予防・対策

寝具やタオルはすべて洗濯し、高温で乾燥させます。洗濯できないぬいぐるみは密閉袋に入れ、2週間保管します。学校では髪をまとめるか短く切り、ブラシやコーム、帽子などの共有を避けるよう子どもに指導しましょう。

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