ADD(注意欠陥障害)に対する自然療法
注意欠陥障害(ADD)は、判断力の低下、学習障害、多動性が特徴です。忘れやすさ、細部への集中困難、課題の未完了、過度の会話や割り込み、落ち着きのなさなども見られます。成人でも子どもでも発症します。
注意欠陥多動性障害(ADHD)は、上記の症状に加えて常に動き回り、破壊的な行動が見られる形です。主に子どもに影響しますが、自然療法は薬に頼らず、自然由来の成分で症状緩和を目指します。
原因
- 神経機能の異常、家族歴、妊娠中の喫煙や栄養不足、出生時の酸素欠乏、鉛中毒、アレルギーによる炎症などが考えられます。
- 脳内の情報処理と注意の調整に関わる部位(青斑核)がノルエピネフリンという化学物質で伝達されますが、この過程で何らかの障害が起きるとADDが発症するとされています。
- 過剰な糖分摂取やアレルギー性炎症も、脳の協調機能を悪化させる要因です。
ハーブ療法
- アベナ(オート麦エキス):軽度のうつや悲しみを和らげ、リタリン離脱症状にも効果あり。大人は1日10滴を水(1/4カップ)に混ぜて服用。
- ブラーミ(バラモンド):インド伝統医学の脳トニック。注意力と新情報の保持力を向上。300 mgを1日1回。
- カモミールティー:アレルギー、炎症、不眠を緩和。1日1〜2杯。
- イチョウ(ギンコ):記憶力・集中力向上。成人のみ、180 mgを1日3回。
- ホーソン(山楂):子どもの落ち着きのなさや不安を抑える。カプセル3〜5 gを1日1回。
- バレリアン根:不安軽減。液体エキスをジュースに混ぜ、1日2回。
- レモンバーム+バレリアンのコンビサプリ:睡眠促進と筋弛緩。就寝45分前に240 mgを摂取。
- ブドウ種子または松樹皮エキス:軽度の抗うつ作用と多動緩和。体重20 lb(約9kg)につき20 mgの錠剤を服用。
- パッションフラワーティー:鎮静効果。1日2杯。
- スカトラ(スカロル):アレルギー反応抑制。1,000〜2,000 mgを1日3回。
- 六味地黄丸(漢方):子ども・大人ともに脳の化学機能を維持。
ハーブ使用時の注意点
- ラグウィードにアレルギーがある場合はカモミールを避けてください。
- 血液を薄める薬を服用中の方はイチョウを使用しないでください。
- 下痢症状がある場合はスカトラの使用は中止してください。
- エストロゲン感受性(乳がん、子宮内膜症、線維腺症など)の方は六味地黄丸を使用しないでください。
- サプリや代替療法の使用は、必ず医師と相談し、必要なら自然療法医を探すことをおすすめします。
大人への追加提案
- マグネシウム250 mgを就寝前に、ビタミンE 800 IUを毎日摂取すると、筋肉痙攣や睡眠障害が軽減されます。
- 1日30分の中等度運動は脳の興奮性を40%低下させると1995年の研究で示されています。
- アーユルヴェーダの呼吸法(プラナヤマ)も有効です。左鼻孔で深呼吸しながら右鼻孔を指で閉じ、右鼻孔で息を吐く…という手順を交互に10回、10分以内で行います。
子どもへの追加提案
- 1日3食のバランスの取れた食事を必ず取らせ、食事抜きがないように注意します。空腹は行動不良や集中力低下を悪化させます。
- 糖分は避けるべきです。子どもは糖を適切に代謝できず、過活動を促します。
- 炭酸飲料はリン酸がカルシウム・マグネシウムの吸収を妨げ、筋肉の過剰活動を引き起こすため、摂取禁止です。
- アレルゲンの特定と除去が重要です。一般的なアレルゲンは、青・赤・黄色の食用着色料、柑橘類、牛乳、ブドウ、ピーナッツ、トマトです。大人も同様の食事指導で恩恵を受けられます。
