ツルタジ(Tribulus terrestris)情報
概要
ツルタジ(学名: Tribulus terrestris)は、別名「パンクチャーヴァイン」や「ヤギヘッド」と呼ばれるカルトロプ科の一年草です。古代の鉄製武器「カルトロプ」に由来する名前は、植物の実にあるとげ状の棘を指します。この雑草は土壌が貧弱で、牛が過放牧した裸地に繁殖しやすく、広がると直径約4.5メートルの密生マットを形成します。
形態と特徴
- 葉は小さなシダ状で、中心茎に4〜8対の毛の多い小葉が付き、1枚約1.3cm。
- 春後半から初夏に、直径約1cmの黄色い小花が咲く。
- 花後に実ができ、破裂すると種子を包む棘状の「ナットレット」(小果実)になる。
- 1株で最大50万個の実をつけ、1個の実に4個以上の種子が入る。
種子散布
棘のあるナットレットは動物の毛や羽、足、さらには人間の靴や衣類、タイヤに付着して遠くへ運ばれます。土壌中での種子の発芽可能期間は3〜7年です。
予防策
ツルタジは貧弱で裸の土壌を好むため、土壌改良が有効です。堆肥を混ぜ、芝生や密生するグラウンドカバーを植えて雑草の生育を抑えましょう。
自然的防除
根元を掘り起こすか、くわで掘り起こすと比較的簡単に除去できます。種子が成熟する前に除去することが重要です。実ができた場合は、除草後に箒で掃き、布やカーペットで残った棘を取り除きます。広範囲の場合はプロパンバーナーで焼却しますが、再発を完全に防げるわけではありません。
生物的防除
種子を食べるミクロラリヌス・ラレイニイ(Microlarinus lareynii)と茎を食べるミクロラリヌス・リプリフォルミス(Microlarinus lypriformis)という2種のゾウムシが効果的です。農業普及サービスで無償配布されることがあります。
化学的防除
冬の終わりから春先に、トリフラリン(trifluralin)を含む予備散布型除草剤を使用します。ツルタジが出芽した後は、対象作物に適した選択性除草剤を使用し、製品ラベルの指示に従って安全に散布してください。
