ブラックサルブ(黒い軟膏)に関する情報
機能
ブラックサルブは、皮膚の腫瘍や膿瘍、刺し傷を表面に引き上げるために使用される外用薬です。馬の治療にも用いられますが、人間でも使用されます。近年は皮膚がんの代替治療としても主張されており、がん細胞を周囲の正常組織に影響を与えずに死滅させるとされています。
成分
主成分は堆積岩から抽出されたイチタモールで、引き上げ作用を担います。濃度は通常20%です。その他の成分は、油分やミツロウ・水性ベース、抗炎症ハーブ(アルニカ、エキナケア、カレンデュラ)やフェノール系アルコール、皮膚病変を溶解するとされるブラッドルートです。一部製品では亜鉛塩化物(40%以上)を添加し、皮膚に瘢痕を残す可能性が指摘されています。代替としてジメチルスルホキシド(DMSO)を使用し、イチタモールの浸透を高める製品もあります。
使用方法
膿瘍や刺し傷、シストの場合は、患部に薄く塗布し、24時間ごとに繰り返します。皮膚がんの場合は、がん組織に薄く塗り、バンドエイドで覆い、24時間ごとに塗布を続けます。やがて厚い痂皮(エスカル)が形成され、乾燥して自然に剥がれ落ちると、がんは除去されたとされています。
警告
イチタモールやブラッドルートががん細胞を殺すという科学的根拠はほとんどありません。ブラックサルブは腐食性があり、硫酸を含む製品もあり、深刻な皮膚火傷を引き起こすことがあります。実際に、ある女性は鼻の腫れに対してブラックサルブを使用した結果、鼻と頬の大部分を失いました。米国食品医薬品局(FDA)は、同製品を提供していたAlpha Omega社の製造許可を取り消しましたが、同社はエクアドルで再建し、現在も販売を続けています。
Dr. Weil の見解
統合医療の権威であるアンドリュー・ワイル博士は、ブラッドルート配合のブラックサルブを皮膚タグ除去に使用した経験がありますが、がん病変への使用は推奨していません。がんの疑いがある場合は、まず皮膚科医の診察を受けるよう勧めています。
