熱帯雨林の植物
熱帯雨林は地球表面の約6%しか占めませんが、世界の植物と動物の半数が暮らす豊かな生態系です。ここでは、熱帯雨林に特有の代表的な植物をご紹介します。
ブロメリア(ブロメリア科)
- 葉が皿状に凹んだ構造で雨水を貯め、数リットルもの水を保持します。この水たまりは昆虫や幼虫、カエルの住処となり、死骸が分解されることで植物に栄養を供給します。パイナップル科に属し、主に中南米の熱帯雨林に自生しています。
気生植物(エピフィト)
- 他の樹木の枝や幹、葉に付着して成長する“空気植物”。宿主から栄養を取らないため寄生植物ではなく、樹木はエピフィトのための支持体として機能します。アフリカ、アメリカ、アジア、オーストララシアの雨林に広く分布しています。
腐生菌(サプロフィート)
- 落葉や死んだ動物などの有機物を急速に分解し、栄養循環を支える分解者です。高温多湿の環境下では24時間以内に有機物を分解できるものもあります。キノコのような形態を持つものもあり、熱帯・亜熱帯雨林全般に見られます。
つる性植物(リヤナ)
- 地表で芽を出し、光を求めて樹木に巻きつきながら伸長し、最大約3,000フィート(約900メートル)に達します。バスケットやロープ家具の素材として利用される種もあり、熱帯雨林に多く生息しています。
マングローブ樹
- 潮間帯の湿った土壌に根を張り、支柱状の根(スタイル根)で水中や軟弱な地盤を支えます。根の間に土がたまり、さらなる安定化が図られます。アジア、オーストララシア、アフリカ、アメリカのマングローブ林に分布しています。
食虫植物
- 昆虫や小動物を捕らえて養分を得る特殊な植物です。高さ30フィート(約9メートル)に達する大型種もあり、哺乳類や爬虫類を捕らえることもあります。代表例はヴィーナスフライトラップで、世界中の熱帯雨林に見られます。
絞殺樹(ストランガー)
- イチジク科に属し、宿主の枝に種子が付着して発芽します。根が地面へ伸び、次第に宿主の幹を覆い尽くして光を遮り、最終的に宿主を枯死させます。南米の熱帯雨林で特に多く見られます。
ベンガル竹
- 東南アジアの熱帯雨林に自生する竹で、最高高さは約80フィート(約24メートル)です。竹は大型の草本であり、豊富な水分を吸収し、動物の隠れ家や食料源として重要な役割を果たします。
ジャンブ
- インド南部とマレーシア東部原産の果樹で、小さな木または低木として成長します。果実はサルやジャンブ果鳩の餌となり、雨林の食物連鎖に寄与します。
