抗凝固剤:血液試料チューブ内で凝固を防ぐ仕組み

抗凝固剤の種類と作用機序

血液検体を採取する際、凝固を防ぐために抗凝固剤が添加されたチューブが使用されます。代表的な抗凝固剤とその働きは以下の通りです。

  • EDTA(エチレンジアミン四酢酸):血液凝固に必須なカルシウムイオン(Ca²⁺)と結合し、プロトロンビンがトロンビンに変換されるのを阻害します。
  • クエン酸ナトリウム:カルシウムイオンと不活性複合体を形成し、凝固カスケードを停止させます。
  • ヘパリン:アンチトロンビンと結合し、そのトロンビン阻害作用を増強することで、フィブリノーゲンからフィブリンへの変換を抑制します。
  • オキサレート:カルシウムイオンと結合・除去し、凝固を防ぎます。
  • フッ化ナトリウム:糖代謝(解糖系)を阻害し、細菌の増殖を抑えるため、血糖測定用の血液保存に用いられます。

これらの抗凝固剤は、検体の正確な分析を可能にするために、目的に応じて選択されます。

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