海シラミ(スイマーズ・イッチ)とは?原因と対策

海シラミ(スイマーズ・イッチ)とは

一般に「海シラミ」と呼ばれるのは、実際の魚類に寄生するシラミとは別物です。人が海で水浴びした際に起こる皮膚炎(スイマーズ・イッチ、シラミ皮膚炎)は、淡水や海水に生息する寄生性の幼虫(シスト)によって引き起こされます。これらの幼虫はクラゲや有毒な刺胞動物の幼体で、成体と同様に刺胞(ネマトシスト)を持っています。


原因と特徴

  • 幼虫は肉眼で見えるものから顕微鏡でしか見えないものまで様々です。
  • 水中ではほとんどが透明になるため、感染の有無を目で確認することは困難です。

症状

主な症状は、赤くかゆみを伴う発疹です。水疱や皮膚の隆起が見られることもあります。重症例では、吐き気、嘔吐、発熱、寒気、頭痛、めまいなど全身症状が現れることがあります。稀にアレルギー反応が重篤化し、入院が必要になるケースも報告されています。症状は露出後6〜9時間ほどで現れることが多いです。


対処法(治療)

  • 軽症の場合は、ヒドロコルチゾンや抗生物質入りの外用クリームでかゆみと腫れを抑え、感染予防を行います。
  • 家庭での応急処置としては、患部を流水で洗い流し、酢、塩、重曹などを薄めたものを塗布すると効果があります。
  • 重症の場合は、医師の診察を受け、処方薬(抗ヒスタミン剤やステロイド)による治療が必要です。

予防策

  • 海シラミが報告されている海域での水泳は避ける。
  • 必ずウェットスーツや防護服を着用し、皮膚の露出を最小限に抑える。
  • 海から上がったらすぐに水着を脱ぎ、シャワーでしっかり洗い流す。
  • 市販の「シラミ防止」ローションやクリームを使用する。

その他の情報

海シラミは温暖な海域で多く見られ、特にカリブ海、メキシコ湾、南太平洋で感染率が高いです。発生は4月から8月の暖かい季節に集中し、子どもは大人に比べて症状が重くなる傾向があります。

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