人間の毛包に棲むダニについて
概要
ヒトの毛包に棲むダニは、1本の毛包に最大25個の卵を産み、寿命は14〜18日です。人間の間で広く見られますが、深刻な健康被害をもたらさないため、単に「生活の一部」と考えられています。
生息場所と種類
最も一般的に見られるのは毛包ダニ(Demodex folliculorum)で、長さは0.1〜0.45 mm 程度です。体は頭部と分離しており、8本の爪付き脚を持ちます。鋭い口部で皮膚の角質を食べ、夜間にゆっくりと皮膚上を移動します。
感染経路
ダニは人間が住む環境の至る所に存在し、特に年齢が高い人に多く見られます。主な感染経路は、ダニを保有する他人との接触や、汚染された衣類・寝具との接触です。ほとんどの場合、治療や駆除は不要です。
健康への影響
多くの人は自分がダニを保有していることに気付きませんが、これはほとんど無害である証拠です。皮膚の黒ニキビやにきびの原因になる可能性はありますが、確実な証拠はありません。ロザケアとの関連は示唆されていますが、決定的ではありません。動物に移ると赤痢(赤いかゆみ)を引き起こし、治療が必要になることがあります。
予防と対策
寄生ダニへの不安から治療を検討する人もいますが、デモデックスに対する特別な治療法はありません。日常的な清潔保持と角質ケアが有効です。皮膚に赤みや炎症が出た場合は、皮膚科医が疥癬(かいせん)等の治療薬を処方することがあります。
