ライム病が引き起こす心臓症状とは
ライム病は、ダニに刺されることで感染する細菌性疾患です。主な症状は「ブルズアイ」様の発疹ですが、発疹がないケースも多く、早期診断が難しいことがあります。治療が遅れると関節、神経系に加えて心臓にも深刻な影響を及ぼすことがあります。
ライム病とは
原因はボレリア・ブルグドフェリというスピロヘータ菌です。感染後、関節炎や神経障害、心臓疾患を引き起こすことがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)は、数週間にわたる抗生物質治療が標準としています。
不整脈(心拍の乱れ)
ライム病患者は心拍が不規則になることがあります。重度になると心拍が遅くなり、めまいや失神を引き起こすことも。マサチューセッツ州公衆衛生局によれば、感染初期から不整脈が現れることがあり、後期でも起こり得ます。
心筋炎・心膜炎
感染が進行すると心筋炎(心筋の炎症)や心膜炎(心臓を覆う膜の炎症)を起こすリスクがあります。カンザス医療クリニックは、ライム病患者がこれらの炎症に罹りやすいと指摘しています。
心ブロック(伝導障害)
一部の患者では心臓の電気伝導が阻害され、心ブロックが起こります。米国国立医学図書館の報告では、適切な抗生物質と一時的なペーシング治療により、ほとんどの場合回復可能です。
うっ血性心不全
治療が遅れると、心臓が十分に血液を送り出せなくなるうっ血性心不全に至ることがあります。足や足首のむくみ、呼吸困難が主な症状で、重症例では心臓移植が必要になることもあります。
早期に抗生物質治療を開始すれば、これらの心臓合併症は予防・改善できる可能性が高まります。症状が疑われたら速やかに医療機関を受診しましょう。
